臨床倫理4分割法~こころのもやもや、晴らしてみませんか~
- 医療法人社団 楓の風
- Feb 26
- 3 min read
令和8年2月19日
『臨床倫理4分割法~こころのもやもや、晴らしてみませんか~』
の勉強会を開催しました。本ブログでは、勉強会の様子をお伝えします。

今回の勉強会は、さがみクリニックが主催し、Bono 相模大野サウスモール内にある
ユニコムプラザさがみはらの会場をお借りして行いました。
当日は、当クリニックの宮木医師をはじめ、看護師・ケアマネジャー・相談員など、
さまざまな職種の方にご参加いただき、合計19名で学びの時間を共有しました。
今回は2つの事例をもとにディスカッションを実施。その中から1つの事例をご紹介します。
参加者の皆さんには、限られた情報からスタートしていただき、必要な情報はその都度、医師へ質問しながら考えていきました。
■事例:退院後の在宅療養をめぐる意思決定
Fさん(87歳・男性)
3回目の肺炎で入院
次男妻(主介護者:キーパーソン)
『最近、私自身も介護の負担が大きくて・・・正直不安です。
でも、なんとか家で看てあげたい気持ちもあるんです。』
この事例は2例目でしたが、ディスカッションが始まると、会場の雰囲気が一気に変わりました。
宮木医師の『では、どうぞ。』の合図とともに、次々と質問が挙がります。
・排尿状態はどうか。
・夜間対応の必要性はあるのか。
・喀痰があるとのことだが、吸引は何時間おきか。
・在宅療養が難しい場合、受け入れ先はあるのか。
短い時間の中でも、
臨床倫理4分割法のシートがどんどん埋まっていく様子がとても印象的でした。

■参加者の感想■
Yさん
「“できない。と考えないことに気付かされました。」
Nさん
「頭の中で考えていたことが、用紙に書き出すことで整理できました。」
Uさん
「なごやかな雰囲気で分かりやすかったです。いろいろな職種の方の専門的な意見が聞けて勉強になりました。」
また、
「臨床倫理4分割法を初めて知りました。」という声も聞かれました。

■臨床倫理4分割法とは?■
医療や介護の現場では、
「どうするのが一番良いのだろう?」と迷う場面があります。
そんな時に考えを整理する方法が、臨床倫理4分割法です。
医学的適応
⇒診断や治療方針、予後などを考える視点
患者の意向
⇒本人の意志や理解度、意思決定能力など
QOL(生活の質):
⇒治療による生活への影響や苦痛の程度など
周囲の状況
⇒家族の思いや社会資源、経済的背景など
今回の勉強会で印象的だった言葉のひとつが
『解決しない事にも価値がある』
という考え方でした。
すぐに答えが出なくても、
「何の情報が足りないのか」が見えてくるから。
そして、職種の違うメンバーで話し合うことで、
新しい視点や気付きが生まれることを改めて実感しました。
地域で支える医療・介護だからこそ、
こうした学びの機会を大切にしていきたいと考えています。
次回の勉強会は、詳細が決まり次第お知らせいたします。
またのご参加をお待ちしております。



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